海と空が出会う場所 ― 太東埼灯台

千葉県いすみ市の東端、太平洋を望む丘の上に白く輝く「太東埼灯台(たいとうさきとうだい)」。
今回はその魅力をご紹介します。
包み込む温かい存在
九十九里浜の南端に位置し、青い空と海の境目に静かに立つ姿は、どこか懐かしく、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。
高さ約15メートルほどの小さな灯台ですが、その存在感は抜群。
晴れた日には遠く銚子方面まで見渡せ、運が良ければ伊豆大島のシルエットが浮かぶこともあります。
海を渡る風が心地よく、空の青さがいっそう深く感じられる場所です。

季節ごとに変わる風景と香り
太東埼灯台の周辺には、四季折々の自然が広がります。
春は菜の花や野の花が丘を彩り、初夏には緑が濃くなり、潮風の香りが強くなる季節。
秋は空が澄み、夕陽が海を金色に染めます。冬は空気が澄み渡り、朝日が水平線から昇る光景が息をのむほど美しい。
灯台までの遊歩道は緩やかで歩きやすく、海を眺めながらの散策にぴったり。
波の音と鳥の声だけが響く中で、日々の忙しさを忘れ、自然のリズムに身をゆだねることができます。
すぐ近くには「太東崎自然の森公園」があり、木々の間をぬける遊歩道や展望台からの眺めもおすすめです。
晴れた日には水平線がくっきりと浮かび、夕暮れ時には空が茜色から紫へと変わる"色のグラデーション"を楽しめます。

海辺の時間をゆっくりと楽しむ
灯台のふもとには、サーフィンで有名な「太東海岸」が広がります。
穏やかな波が続くため、初心者からベテランまで多くのサーファーが集うスポット。
朝の光の中で波に乗る姿や、夕陽に照らされた海面のきらめきも見どころです。
灯台を訪れたあとは、近くの港町で新鮮な海の幸を味わうのもおすすめ。
地元の食堂では、アジフライや地魚の漬け丼など、素朴でやさしい味に出会えます。
季節の風を感じながらのドライブや、海を眺めてのんびりと過ごす休日にもぴったりです。

日常から離れて安らげる場所
太東埼灯台は、派手な観光地ではありません。
けれど、そこに流れる時間は穏やかで、心がすっと軽くなる不思議な場所です。
風の音、波の香り、広がる空。
ただそれだけで、日常が少しやさしくなる――そんな風景が、この丘にはあります。
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